0000. C#−[オブジェクト指向プログラミング(OOP(object-oriented programming))]
 オブジェクト指向プログラミング(OOP)とは、プログラムを、互いにメッセージを送信しあうオブジェクトの集合として構成する技法です。


オブジェクト指向(object-oriented)
 オブジェクト指向とは、データ構造(属性(property))と振る舞い(操作(operation))が一体となったオブジェクトの集まりとしてソフトウェアを組織化することです。
 オブジェクト指向による効果としては、次の点が挙げられます。  

  1. 抽象化(abstract) ⇒ 複雑性の回避
  2. 情報の隠蔽    ⇒ 保守性の向上
  3. 継承(inheritance) ⇒ 再利用性の向上(クラス単位で再利用が可能)
  4.  


 C(手続き型言語)との比較
 Cなどの手続き型言語(Procedural Language)では、データ定義部とそれを操作する手続き部を独立して考え別々に記述し、手続き部は「構造化プログラミング」などの手法によりソースコードの読み易さに主眼を置いています。
 ⇒ データとプロセスの分離


 一方、オブジェクト指向言語(Object-Oriented Programming Language)では、同一のデータ構造を持つオブジェクト群に対して、そのデータ構造の定義情報や手続き群は、通常、クラス(class)と言う抽象的な概念のもとにまとめて記述されます。
 オブジェクトに対して手続きの実行を要求する場合、より抽象度の高いメッセージをオブジェクトに対して送ることで行います。送られたメッセージに対応する手続きは、オブジェクトの型に応じて実行時に決定されます(遅延束縛)。このように、オブジェクト指向言語ではオブジェクトの機能や意味に主眼を置いています。
 ⇒ データとプロセスをカプセル化(encapsulation)



オブジェクト指向プログラミング(OOP(object-oriented programming))
 オブジェクト指向プログラミング(OOPと略される)は、データとそれを操作する手続きを一体にした抽象データ型(Abstract Data Type)を定義し、この抽象データ型を用いて宣言した変数を主体にプログラムを作成します。
 オブジェクト指向プログラミングには、次の機能・特徴が必須となっています。  

 次に、オブジェクト指向プログラミングにおける各用語を解説します。

update:2008.09.11

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