【出来事】
大きな事件・事故の記録です。


◆雲仙普賢岳の火砕流
1991年(平成3年)6月3日(月)16時8分頃

長崎県島原市の雲仙普賢岳(標高1,483m)で、大規模な火砕流が発生した。

この大規模な火砕流に拠って、報道関係者16人、火山学者など3人、消防団員12人及びタクシー運転手4人など43人が犠牲となり、9人が行方不明となった。
なお、当時の長崎県島原市の鐘ヶ江管一市長は、この災害の間は髭を剃らずにいた為、『髭の市長』として一躍有名になった。


◆天安門事件
1989年(平成元年)6月4日(日)

中国(日本名:中華人民共和国)の北京市にある天安門広場に、民主化を求めた学生や一般市民のデモ隊に対して、中国人民解放軍が武力弾圧して多数の犠牲者を出した事件である。

この天安門事件の端緒は胡耀邦こ ようほう元総書記の死去とされており、デモ隊が自然発生的に始まったとされる。
その後、この様なデモが中国内の大都市に波及した為、ケ小平が5月19日(金)に北京市に厳戒令を布告した。
そして、6月4日(日)の未明に、中国人民解放軍が戦車で無差別に実弾を発射し、デモ隊を武力で弾圧した。


◆新潟地震
1964年(昭和39年)6月16日(木)13時1分頃

新潟県の粟島(新潟県岩船郡粟島浦村)南方沖約40q(北緯38.22°、東経139.12°)の深さ約34qを震源として発生したマグニチュード(M)7.5最大震度5の大地震である。

被害は、新潟県、山形県及び秋田県など日本海側を中心に9県に及んだ。
この新潟地震では、石油タンクの火災や住宅地の液状化現象など、新たな被害が顕著となり、これらに対する防災や地震保険などの誕生に繋がった。
また、この年は新潟国体(第19回国民体育大会)が開催されていたが、春季大会(6月6日(月)〜11日(土))のみ実施され、夏季大会は中止となった。

震度5宮城県、福島県、山形県、新潟県
震度4岩手県、宮城県、福島県、秋田県、山形県、新潟県、群馬県、栃木県、茨城県、石川県、長野県


◆羽越水害
1967年(昭和42年)8月26日(金)から8月29日(火)

主に、山形県置賜地方新潟県下越地方を中心とした集中豪雨に拠る水害である。

最多雨量は、新潟県岩船郡関川村で700o(30時間)を記録している。
この豪雨に拠り最上川、三面川、荒川、胎内川及び加治川に過去最悪の水害を齎した。
なお、羽越水害激甚災害に指定されたが、気象庁では『顕著な災害』としては扱っていない。


◆東海豪雨
2000年(平成12年)9月11日(月)から9月12日(火)

愛知県名古屋市及びその周辺地域で発生した集中豪雨に拠る水害である。

2000年(平成12年)9月7日(木)頃から停滞していた前線に、台風14号の暖湿気流が流れ込んだ為、愛知県、三重県及び岐阜県に記録的な豪雨を齎した。
特に、名古屋市では9月11日(月)の降水量が428oを記録し二日間(〜12日)では567oとなり、天白川の排水が間に合わず冠水し、野並駅などが浸水した。
また、名古屋市北部の庄内川の堤防が破堤し、庄内川流域が広範囲に浸水した。
なお、東海豪雨激甚災害に指定され、災害救助法の適用も受けることとなった。

・台風14号
 最低気圧:925hPa
 最大風速:50m/s


◆新型コロナウィルス(武漢肺炎・COVID-19)
2020年(令和2年)1月9日(木)から

中華人民共和国(China)湖北省武漢市における肺炎の原因と言われる新型コロナウィルスが、世界各地で感染拡大(pandemic)した。
国際正式名称は、COVID-19(coronavirus disease 2019)と命名した。


◆熱海市伊豆山土石流災害
2021年(令和3年)7月3日(火)

7月1日(日)頃から暖かく湿った空気が梅雨前線に次々と流れ込み、東海地方から関東地方南部を中心として記録的な大雨となり、3日(火)午前10時30分頃に静岡県熱海市伊豆山地区の逢初川で、大規模な土砂崩れが発生した。
この大規模な土砂崩れに依り、建物136棟が被害を受け、最大約580人が避難し、29名の犠牲者を出す大規模な土砂崩れ災害となった。
また、当時のこの大規模な土砂崩れに依る建物等が土砂に飲み込まれて行く映像が放映され、国内に大きな衝撃を与えた。
なお、この大規模な土砂崩れ災害の原因が、上流山間部での違法な大規模な盛土の崩壊とされた。
これに拠り、杜撰な国や地方公共団体の盛土規制が問題となり、宅地造成等規制法により盛土等の規制が更に強化された宅地造成及び特定盛土等規制法へと改正された。
因みに、静岡県の調べでは、この大規模な土砂崩れ災害で流出した土砂は、約50,055m3で、途中の砂防ダムでは約0.75m3を堰き止めたものの、残りの内約48,000m3が大雨の雨水と一緒になって下流の住宅地に流れ込んだとされている。


◆ロシア連邦(Russian Federation)に依るウクライナ(Ukraine)侵攻
2022年(令和4年)2月22日(火)から

ロシア連邦(Russian Federation)が、一方的にウクライナ(Ukraine)に武力侵攻した。


◆石川県能登地方地震
2024年(令和6年)1月1日(月)

2024年(令和6年)1月1日(月)16時10分頃に、石川県能登地方(北緯37.5°、東経137.5°)の深さ約16qを震源とするマグニチュード(M)7.6最大震度7の大地震が発生した。
なお、この大地震の発生の約4分前の16時06分頃にはほぼ同じ地域で最大震度5強の地震が発生しており、更に8分後の16時18分頃にも最大震度5強の地震が発生していた。
更には、同日16時56分頃にも最大震度5強の地震が発生し、17時22分頃から20時35分頃に掛けて最大震度5弱の地震が5回も発生していた。
また、この石川県能登地方地震では、新潟県長岡市でも最大震度6弱を観測しており、新潟市西区を中心に大規模な液状化現象の発生が見られた。
因みに、この新潟市西区の液状化現象は、1964年(昭和39年)6月16日(木)に発生した新潟地震でも発生しており、今回も同じ地域で液状化現象が発生した。

    揺れの大きかった地域(2024年1月1日)
  • 震度7
     石川県羽咋郡志賀町
  • 震度6強
     石川県七尾市、輪島市、珠洲市、鳳珠郡穴水町
  • 震度6弱
     石川県鹿島郡中能登町、鳳珠郡能登町
     新潟県長岡市
 ※ 新潟県長岡市は、何故か近隣の地震が発生すると
   県内の他の地域よりもいつも揺れが大きい。
    2024年1月1日の地震の状況
  • 16:06・震度5強
  • 16:10・震度7
  • 16:18・震度5強
  • 16:56・震度5強
  • 17:22・震度5弱
  • 18:03・震度5弱
  • 18:08・震度5弱
  • 18:40・震度5弱
  • 20:35・震度5弱
更には、新潟県上中越沖地震(震度4)なども発生した。
なお、2024年(令和6年)1月9日(火)には新潟県佐渡沖(北緯37.9°、東経137.8°)の深さ約10qで、この地震に関連が有ると思われるマグニチュード(M)6.0最大震度5弱強い地震も発生した。
また、この地震の救援物資を搭載して新潟空港に空輸する為に離陸しようとした海上保安庁のMA722(de Havilland Canada DHC-8)と日本航空の新千歳空港発羽田空港行516便(Air Bus A350-941(JA13XJ))が、羽田空港C滑走路上で衝突する事故も発生した。


◆宮崎県日向灘沖地震
2024年(令和6年)8月8日(木)

2024年(令和6年)8月8日(木)16時43分頃に、宮崎県日向灘沖(北緯31.8°、東経131.7°)の深さ約30qを震源とするマグニチュード(M)7.1最大震度6弱の大地震が発生した。
これに依り、九州及び四国地方の太平洋岸に津波注意報が発令され、最大約0.5mの津波が宮崎港で観測された。
また、当該地域が南海トラフ地震の発生が予想されていることから、同日17時30分頃から初めて南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会が開催され、同日19時15分に初めて南海トラフ地震臨時情報が発出された。

    南海トラフ地震臨時情報の発表条件
  1. 南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合
  2. 観測された異常な現象の調査結果を発表する場合
なお、この南海トラフ地震臨時情報は、8月15日(木)迄は毎日情報提供され、同日に終了した。
因みに、南海トラフ地震若しくは南海地震は、概ね100年から150年の間隔で繰返し発生しており、地震の発生の仕方も南海地震東南海地震及び東海地震が連動して発生しており、一つ目の地震発生後の32時間後若しくは2年後に二つ目の地震が発生している様です。

南海地震、東南海地震及び東海地震の発生状況
地震名発生日時震源地マグニチュード(M)最大震度津波高さ、他
1昭和南海地震1946年(S21年)12月21日:16:15潮岬南方沖(北緯32.5°、東経135.6°)深さ約24q8.064〜6m
2三河地震1945年(S20年)01月13日:03:38三河湾(北緯34.4°、東経137.0°)深さ約11q6.86
昭和東南海地震の予震
3昭和東南海地震1944年(S19年)12月07日:13:36熊野灘(北緯33.8°、東経136.6°)深さ約40q7.968〜10m
4安政南海地震1854年(K07年)12月24日:16:20南海道沖(北緯33.0°、東経135.0°)深さ約−q8.06-716.1m
5安政東海地震1854年(K07年)12月23日:午前9時-10時頃東海道沖(北緯34.0°、東経137.8°)深さ約−q8.4722.7m
6宝永地震1707年(E04年)10月28日:13:45東海道沖〜南海道沖(北緯33.2°、東経135.9°)深さ約−q8.4-8.9725.7m
 ※ マグニチュード(M)は、気象庁マグニチュード。
 ※ 震度7については、1949年(S24年)1月から設けられた。


◆令和6年9月能登半島豪雨
2024年(令和6年)9月21日(土)から9月23日(月)

2024年(令和6年)9月21日(土)から台風14号(Pulasan)から変わった温帯低気圧と秋雨前線などの影響で、石川県能登半島を中心に豪雨となった。
9月22日(日)午後10時迄の48時間雨量が、石川県輪島市で498.5o、石川県珠洲市で393.5oと平年の9月の1か月分の約2倍に達する豪雨であった。

この豪雨に依り、河川の氾濫や土砂崩れ等が相次ぎ、道路の寸断・通行止め等で最大115か所が孤立状態になった。
特に、石川県輪島市久手川町では、塚田川の大氾濫に依り住宅4棟が基礎から流出する大きな被害が発生した。
また、石川県輪島市町野町では、浸水の高さが約1.8mとなるなど大規模な河川氾濫が多かった。
更に、2024年(令和6年)1月1日(月)に発生した石川県能登地方地震の避難仮設住宅地にも浸水被害が発生した。


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update:2024.10.30

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