新幹線 200系
新幹線 400系
新幹線 400系は、1992年(平成4年)7月1日から営業運転を開始した東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線直行特急(ミニ新幹線)用新幹線車両である。山形新幹線用電車として開発・製造された。
新幹線 400系は、従来のフル規格の新幹線とは異なり、在来線と新幹線(いずれも1,435mm(標準軌道))の直通運転ができる様にしている。この為、新幹線 400系の車両は在来線の車両限界で設計されておりフル規格の新幹線車両よりも小型である。
新幹線 400系では、制動方式等は新幹線 200系とほぼ同一のサイリスタ位相制御や発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを採用している。しかし、急勾配区間に対応する為に抑速ブレーキも追加装備している。
また、DS-ATC(Digital communication & control for Shinkansen-ATC)の導入などの新幹線用の構造装備となっている。更に、車両が小型であることから収納式可動ステップが取り付けられており、新幹線ホームではこの収納式可動ステップが開いてホームと車両の間を埋めている。
新幹線 400系の仕様は、20,500(23,750)mm(全長)、4,070mm(全高)、2,947mm(全幅)、318t(編成重量)、電気方式は交流20,000V(50Hz)/25,000V(50Hz)、モーター出力は210kWとなっており、最高速度は240km/hとなっている。
なお、新幹線 400系は、新幹線車両における直流直巻モーターを使用している最後の新幹線車両となっている。
新幹線 400系は、当初は全車電動車の6両編成であったが、1994年(平成6年)から中間車両(付随車)を1両増結して7両編成とし、利用者の増加に対応している。
なお、東北新幹線区間では、新幹線 200系や新幹線 E4系MAXと連結される場合があるが、2001年(平成13年)9月以降は新幹線 200系との連結運用は無い。
新幹線 E2系
新幹線 E2系は、1997年(平成9年)3月に登場した東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線車両である。東北新幹線200系の置き換え用として開発・製造された。
新幹線 E2系は、従来の新幹線 0系/100系及び300系などの先頭車両とは全く異なるスマートな形状をしている。また、1997年(平成9年)10月1日に開業した北陸(長野)新幹線『あさま』として、1998年(平成10年)12月から2004年(平成16年)3月までの期間は上越新幹線『ニューあさひ』としても運用された(現在、上越新幹線での運用はない)。
新幹線 E2系では、VVVFインバータ装置や回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキの採用や、一部フルアクティブサスペンション導入など、振動の低減と乗り心地の改善を図っている。また、東北新幹線用J編成(10両編成)には、密着連結器・電気連結器(新幹線 E3系連結用)が盛岡寄り先頭車に設置されている。
新幹線 E2系の仕様は、25,450(24,500)mm(全長)、3,700mm(全高)、3,380mm(全幅)、366t(N編成重量)/440t(J編成重量)、電気方式は交流25,000V(50/60Hz)、モーター出力は300kWとなっており、最高速度は315km/hとなっている。
また、2001年(平成13年)からは1000番台電車が製造・投入された。1000番台電車の特徴としては、パンタグラフのシングルアーム化、車体のダブルスキン構造化及び50Hz専用化などがある。
現在は、新幹線 E2系0番台及び100番台はJ1編成からJ15編成として、新幹線 E2系1000番台はJ51編成からJ69編成として運用されている。
なお、2003年(平成15年)4月6日に新幹線 E2系1000番台J56編成が、上越新幹線の浦佐駅〜新潟駅間において362km/hの高速走行試験に成功している。
新幹線 E2系は、東日本旅客鉄道(JR東日本)によって、東北新幹線と北陸(長野)新幹線で運行されている。
北陸(長野)新幹線で運行されている新幹線 E2系の車両には、『風』をテーマにしたロゴマークが施されているのに対して、東北新幹線で運行されている新幹線 E2系の車両には、『リンゴ』をテーマにしたロゴマークが施されている。
新幹線 E3系
新幹線 E3系は、1997年(平成9年)3月に登場した東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線直行特急(ミニ新幹線)用新幹線車両である。当初は、秋田新幹線用電車として開発・製造された。
新幹線 E3系は、従来のフル規格の新幹線とは異なり、在来線と新幹線(いずれも1,435mm(標準軌道))の直通運転ができる様にしている。この為、新幹線 E3系の車両は在来線の車両限界で設計されておりフル規格の新幹線車両よりも小型である。
新幹線 E3系では、VVVFインバータ装置や回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキの採用、DS-ATC(Digital communication & control for Shinkansen-ATC)の導入などの新幹線用の構造装備となっている。更に、車両が小型であることから収納式可動ステップが取り付けられており、新幹線ホームではこの収納式可動ステップが開いてホームと車両の間を埋めている。
新幹線 E3系の仕様は、20,500(23,070)mm(全長)、4,080mm(全高)、2,950mm(全幅)、258.6t(編成重量)、電気方式は交流20,000V(50Hz)/25,000V(50Hz)、モーター出力は300kWとなっており、最高速度は275km/hとなっている。
また、1995年(平成7年)に製造されたR1編成の先頭車両のデザインは、R2編成以降の先頭車両のデザインとは若干異なり、前照灯が新幹線 400系の様に運転席上部に配置されている。更に、1998年(平成10年)以降のR17編成以降はワイパーが1本から2本に変更されるなどグレードアップが図られている。
特に、R18編成からはVVVFインバータ制御装置の素子が、GTOサイリスタから新幹線 700系同様にIGBTに変更された。
なお、東北新幹線区間では新幹線 E2系と連結される場合や単独で運行する場合のいずれも営業最高速度は275km/hで運用されるが、在来線区間では営業最高速度は130km/hで運用される。これは、
北越急行ほくほく線・はくたか号の営業最高速度160km/h運用よりも遅い。
新幹線 E4系