上越新幹線
上越新幹線は、大宮駅(埼玉県)から新潟駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線である。ただし、列車運行上東京駅が始発駅となっているが、東京駅−大宮駅間の正式路線名は東北新幹線である。
上越新幹線の『あさひ』は下り線において、1990年代に上毛高原駅−浦佐駅間の大清水トンネル内で最高速度275km/h運転をしていた。東海道新幹線の300系『のぞみ』の最高速度270km/h運転を上回る日本一を誇っていた(現在は、すべての上越新幹線では最高速度240km/h運転である)。
また、平成16年10月23日に発生した新潟県中越地震により、『とき325号(200系K25編成・10両(新潟行))』が日本国内の新幹線史上初の営業運転中(時速約200km/h)の脱線事故を起こしている。
信越本線
信越本線は、高崎駅(群馬県)から直江津駅を経由して新潟駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の在来線である。ただし、1997年(平成9年)10月の北陸(長野)新幹線の開業により、横川駅(群馬県)から篠ノ井駅(長野県)の区間は廃線または別の鉄道会社に移管されており、路線が分割された形態になっている。
信越本線は、極一部区間(上沼垂信号場〜東新潟港駅間)を除いて全線電化されており、直流1,500Vの運用となっている。
信越本線には、直江津を経由して長野方面に向かう系統と直江津を経由して金沢方面に向かう系統の電車が運行されている。しかし、信越本線全線にわたっての直通特急電車の運行は無い。
また、2004年(平成16年)10月23日に発生した新潟県中越地震と2007年(平成19年)7月16日に発生した新潟県中越沖地震によって大きな被害を受けている。
新幹線 200系とき
新幹線 200系ときは、東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線車両である。
新幹線 200系ときは、アルミ合金製車体で10両編成となっており、0系タイプの前面形状を持つ。主回路制御にはサイリスタ連続位相制御が採用され、雪対策として主モーター出力は230kWに増強されている。
新幹線 200系ときの仕様は、25,150(25,000)mm(全長)、3,975mm(全高)、3,380mm(全幅)、524.0t(編成重量)、電気方式は交流25,000V(50Hz)、モーター出力は230kWとなっており、最高速度は240km/hとなっている。
なお、上越新幹線車両には、先頭車両のスカート部分にスノープラウ(snowplow)と呼ばれる雪かき板が装着されている。また、車体下部まで一体のボディーマウント構造とし、機器をボディー内に配置することで耐雪・耐寒性を向上させている。
新幹線 E4系MAXとき
新幹線 E4系MAXときは、東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線車両である。Maxと言う車両愛称は、Multi Amenity Expressを略したものである。
新幹線 E4系MAXときは、アルミ合金製車体でE1系同様オール2階建車両となっており、2本連結した16両編成の定員は1,634人で高速車両としては世界最大級となる。
新幹線 E4系MAXときの仕様は、25,700(25,000)mm(全長)、4,485mm(全高)、3,380mm(全幅)、428.0t(編成重量)、電気方式は交流25,000V(50Hz/60Hz)、モーター出力は420kWとなっており、最高速度は240km/hとなっている。
新幹線 E1系MAXとき
新幹線 E1系MAXときは、東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線車両である。設計当初は、新幹線 600系と言う予定を、JR東日本の付番方法の変更により新幹線 E1系となった。また、Maxと言う車両愛称は、Multi Amenity Expressを略したものである。
新幹線 E1系MAXときは、普通鋼製車体でオール2階建車両となっており、運転速度よりも大量輸送(1編成の座席定員は1,235名(12両編成))に重点が置かれている。
このため、新幹線 E1系MAXときには、主制御回路にVVVFインバータを、ブレーキシステムに回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキがJR東日本として初めて採用された。また、主モーター出力は410kWに増強されている。
新幹線 E1系MAXときの仕様は、26,050(25,000)mm(全長)、4,485mm(全高)、3,380mm(全幅)、692.3t(編成重量)、電気方式は交流25,000V(50Hz)、モーター出力は410kWとなっており、最高速度は240km/hとなっている。
当初は、東北新幹線にも新幹線 E1系MAXが採用・運行されていたが、秋田新幹線や山形新幹線などとの併結の問題により現在は上越新幹線のみ運行となっている。
新幹線 E5系はやぶさ
新幹線 E5系は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線車両である。
新幹線 E5系は、アルミ合金製車体で10両編成となっており、トンネル微気圧波(トンネルドン)を低減するために、先頭車輌は独特な形状になっている。
新幹線 E5系は、最高営業速度360q/hを目指したE954形(FASTECH 360 S)が原型となっている。
新幹線 E5系の仕様は、26,500(25,000)mm(全長)、3,650mm(全高)、3,350mm(全幅)、453.5t(編成重量)、電気方式は交流25,000V(50Hz)、モーター出力は300kWとなっており、最高速度は320km/h(当面は300q/h)となっている。
なお、新幹線 E5系の愛称は、『はやぶさ』であり、公募されたものの中から選定されたものである。
また、新幹線 E5系には、従来のグリーンクラスの上位のグランクラス(Gran Class)が設定されている。
このグランクラス(Gran Class)は、3人×6列と従来のグリーンクラスよりも更に1両あたりの乗客数が少ない設定にされている。
485系3000番特急電車
485系3000番特急電車は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が485系1000番電車をリニューアル改造した電車である。ベースとなった485系電車は、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した交直流特急形車両であり、交流50/60Hz共用となっており西日本旅客鉄道(JR西日本)線にも乗り入れが可能となっている。
485系3000番特急電車は、外板塗装の変更を行い、窓の大型化と窓ガラスの内側取付ユニット化などが実施されている。特に、先頭車両は運転台屋根部分を撤去・交換改造や、運転台前面ガラスを1枚の大型ガラスに変更、前面にFRP製マスクを取付、愛称表示機をLED化及スカート部へのカバー取付などを行っており大幅なイメージチェンジを図っている。
485系3000番特急電車の仕様は、21,250(20,500)mm(全長)、4,232mm(全高)、電気方式は交流20,000V(50/60Hz)/直流1,500V、モーター出力は120kW(直流直巻)となっており、営業最高速度は120km/h(一部は、130km/h或いは140km/h)となっている。
国鉄C57形蒸気機関車180号機
国鉄C57形蒸気機関車180号機は、鉄道省が製造した国鉄C57形蒸気機関車である。
国鉄C57形蒸気機関車180号機は、1969年(昭和44年)に廃車となり、1999年(平成11年)にJR東日本によって復元され、現在は『
SLばんえつ物語』として磐越西線(新潟駅〜会津若松駅)で営業運転をしている。
蒸気機関車の仕様は、20,280o(全長)、3,945o(全高)、67.50t(総重量)となっており、動輪は3軸、1,750o(動輪径)、出力は1,040PSとなっている。
なお、国鉄C57形蒸気機関車180号機は、1946年(昭和21年)に三菱重工業(株)によって製造された。
国鉄D51形蒸気機関車498号機
国鉄D51形蒸気機関車498号機は、鉄道省が製造した国鉄D51形蒸気機関車である。
国鉄D51形蒸気機関車498号機は、1972年(昭和47年)に廃車となり、1988年(平成元年)にJR東日本によって復元され、現在は『
SLばんえつ物語』として磐越西線(新潟駅〜会津若松駅)で営業運転をしている。
(国鉄C57形蒸気機関車180号機の定期点検にともなう代替車両として運行されているため、運行期間は2011年(平成23年)4月29日(金)から5月29日(日)までとなっている。)
蒸気機関車の仕様は、19,730o(全長)、3,980o(全高)、78.37t(総重量)となっており、動輪は4軸、1,400o(動輪径)、出力は1,280PSとなっている。
なお、国鉄D51形蒸気機関車498号機は、1940年(昭和15年)に鉄道省(国鉄の前身)の鷹取工場によって製造された。
E653系特急電車
E653系特急電車は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が開発製造した特急電車で、1997年(平成9年)から運行している交直流両用特急形電車である。
E653系特急電車は、交流区間では、コンバーターに拠り交流を一旦直流に変換した後、VVVFインバーターに拠って三相交流に変換して速度制御等を行っている。
したがって、直流区間では、VVVFインバーターのみ使用している。ベースとなった485系電車は、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した交直流特急形車両であり、交流50/60Hz共用となっており西日本旅客鉄道(JR西日本)線にも乗り入れが可能となっていた。
E653系特急電車の仕様は、21,500(20,500)mm(全長)、3,550mm(全高)、電気方式は交流20,000V(50/60Hz)/直流1,500V、モーター出力は145kW(MT72形かご形三相誘導電動機)となっており、営業最高速度は130km/hとなっている。